KeyMolnet の分子ネットワーク情報のひとつSecondaryコンテンツに収録予定の新着論文をいくつかピックアップしてご紹介します。
 Secondaryコンテンツでは、分子間リレーション情報の詳細情報として論文の概要を日本語で簡単にまとめた下記の情報を収録しています。

2012/6/26更新--2012年10月リリース版収録予定
◆ 癌
  • POXは低酸素の腫瘍微小環境における腫瘍細胞の生存に寄与している。(Cancer Res. 2012 May 18.)

  • びまん性大細胞型B細胞リンパ腫において、miR-155はp85alphaの発現を抑制することで、PI3K-AKT経路を活性化している。(Am J Pathol. 2012 May 17.)

  • 間質線維芽細胞のCCL2は、乳癌細胞から放出された様々なサイトカインによって活性化したSTAT3を介して発現し、乳癌細胞のNOTCH1発現および癌幹細胞性を誘導する。(Cancer Res. 2012 Jun 1;72(11):2768-79.)
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
◆ 神経科学
2012/5/21更新--2012年7月リリース版収録予定
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
◆ DNA複製・修復
◆ その他
2012/4/26更新--2012年7月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • USF1バリアントrs2073658は、肝臓におけるミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質の発現を抑制し、家族性複合型高脂質血症や関連疾患のリスクを低下させる。(Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2012 Mar 29.)

  • 胸腺上皮細胞における、1型糖尿病に関連するICA69遺伝子のプロモーター多型は、転写因子AIREの結合上昇および遺伝子の発現抑制を引き起こす。(J Biol Chem. 2012 Mar 24.)

  • バルデー・ビードル症候群タンパク質BBSは、ポリコーム群タンパク質RNF2の量を調節することで、RNF2の標的タンパク質の転写を制御している。(J Cell Sci. 2012 Jan 15;125(Pt 2):362-75.)
◆ 免疫
  • Alternaria属菌は、STAT6依存的に気道上皮のFIZZ1発現を誘導し、気道の好酸球を増加させることで、気道線維化と上皮肥厚を促進する。(J Immunol. 2012 Mar 15;188(6):2622-9.)

  • デスアダプターCRADDはBCL10に作用することでCARMA1シグナロソームを負に制御し、Tリンパ球の炎症応答を抑制する。(J Immunol. 2012 Mar 15;188(6):2493-7.)
◆ その他
  • 飢餓状態において、FXRはGRの発現と活性を制御することで、肝臓の糖新生経路を活性化する。(FASEB J. 2012 Mar 23.)

  • 筋肉細胞において、PrPCはADAM8の活性化を介して、自身のα切断を制御している。(J Biol Chem. 2012 Mar 23.)

  • ポリコームおよびmiR-223は、NFI-A遺伝子の転写を調節することによって、ヒト顆粒球形成を制御している。(Blood. 2012 Feb 10.)

  • 膵臓において、miR-33aはABCA1の発現を制御することで、コレステロールの蓄積やインスリンの分泌を調節している。(Diabetes. 2012 Mar;61(3):653-8.)
2012/3/27更新--2012年7月リリース版収録予定
◆ 癌
  • 非小細胞肺癌細胞において、MiR-212はPTCH1の発現を抑制することによって、腫瘍形成および発癌活性に関与している。(Mol Biol Cell. 2012 Feb 22.)

  • MiR-155は、CK1alphaを介してbeta-cateninシグナル伝達を促進することにより脂肪肉腫の進行に関与している。(Cancer Res. 2012 Mar 23.)

  • RORalphaは、抑制性微小環境因子であるSEMA3Fの発現を誘導することで乳癌の浸潤を抑制している。(Cancer Res. 2012 Mar 22.)
◆ 疾患メカニズム
  • 非ストレス下の正常ヒト細胞において、ロスモンド・トムソン症候群の原因遺伝子RECQL4は、p53をミトコンドリアに輸送しmtDNAのde novo複製を最適化している。(J Cell Sci. 2012 Feb 22.)

  • ポリコームグループタンパク質Bmi1はがん遺伝子Hmga2の発現を抑制することで、骨髄線維症の発症に関与している。(J Exp Med. 2012 Mar 12;209(3):445-54.)

  • 全身性エリテマトーデス患者において、補体活性化因子である好中球細胞外トラップ(NETs)が自己抗体と結合して分解が阻害され、病態が増悪する。(J Immunol. 2012 Apr 1;188(7):3522-31.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ その他
  • 成体マウスにおいて、miR-489はDekの発現を抑制することにより骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)の静止状態を維持している。(Nature. 2012 Feb 23;482(7386):524-8.)
2012/2/29更新--2012年4月リリース版収録予定
◆ 癌
  • N-アセチルグルコサミン転移酵素(OGT)はFoxM1の分解を促進することで、前立腺癌の浸潤、血管新生、転移を調節している。(J Biol Chem. 2012 Jan 24.)

  • CD44-ICDはCREBの転写活性を促進することで、甲状腺癌細胞の増殖を維持している。(Cancer Res. 2012 Jan 23.)

  • 変異p53は転写因子SREBPと結合し、メバロン酸経路を活性化することで、乳房組織を破壊する。(Cell. 2012 Jan 20;148(1-2):244-58.)
◆ 疾患メカニズム
  • ヌーナン症候群の原因遺伝子であるSHP-2は、ROCKを介して心臓のアクチン細胞骨格を制御している。(Development. 2012 Mar;139(5):948-57.)

  • ヒトマクロファージにおいて、ApoA-IはABCA1の安定化およびTLR4シグナル伝達の調節を介して炎症を抑制する。(FASEB J. 2012 Jan 23.)

  • 糖尿病患者の心臓において、P90RSKはERK5-CHIPユビキチンE3リガーゼ活性を阻害し、心筋アポトーシスを亢進させる。(Circ Res. 2012 Feb 17;110(4):536-50.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
◆ その他
  • Vif因子は、宿主のユビキチンリガーゼ複合体を介してCBF-beta依存的にDNAデアミナーゼAPOBEC3Gの分解を誘導することで、HIV-1の感染性を維持している。(Nature. 2011 Dec 21;481(7381):371-5.)
2012/1/30更新--2012年4月リリース版収録予定
◆ 癌
  • CaveolinはFoxM1に発現誘導され、膵臓癌の浸潤や転移を促進する。(Cancer Res. 2012 Jan 17.)

  • SMYD3はMMP-9の発現をエピジェネティックに増強して、癌の浸潤を促進する。(Cancer Res. 2012 Jan 19.)

  • DOT1LはヒストンH3のK79をメチル化し、細胞の増殖を制御することにより老化や癌に関与している。(J Biol Chem. 2011 Dec 21.)

  • TAZはTEAD2に結合して間葉系遺伝子プロモーターに動員されることで、悪性神経膠腫の間葉系分化を制御している。(Genes Dev. 2011 Dec 15;25(24):2594-609.)

  • p53はピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼPdk2を抑制することにより、ワールブルク効果の発現を阻止している。(Cancer Res. 2012 Jan 15;72(2):560-7.)

  • 遺伝子変異によるFBXO11の不活性化が、BCL6の安定化によるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の発症に関与している。(Nature. 2012 Jan 5;481(7379):90-3.)

  • HMGB1はBeclin1に結合してオートファジーを誘導し、骨肉腫の薬剤耐性を促進する。(Cancer Res. 2012 Jan 1;72(1):230-8.)
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
◆ その他
2011/12/26更新--2012年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
◆ その他
2011/11/24更新--2012年1月リリース版収録予定
◆ 癌
  • TIEG1は、EGFRの転写とEGFRシグナル経路を抑制することにより乳癌の浸潤と転移を阻害する。(Mol Cell Biol. 2011 Oct 24.)

  • GLIPR1はc-Mycの分解を促進することにより前立腺癌の形成を抑制している。(Cancer Res. 2011 Oct 24.)

  • 乳癌細胞において、miR-200aはKeap1の発現を調節することによりNrf2による抗酸化経路を制御している。(J Biol Chem. 2011 Sep 16.)
◆ 疾患メカニズム
  • Nrf2の活性化は糖尿病に伴う代謝障害および腎損傷を緩和する。 (Diabetes. 2011 Nov;60(11):3055-66.)

  • 小頭症関連タンパク質STILおよびCPAPはhSAS6と複合体を形成することにより、前中心体の形成に関与している。(EMBO J. 2011 Oct 21.)

  • BMPR-IIは、内皮細胞におけるCXCR2の発現を制御することにより肺高血圧の進行に関与している。(Blood. 2011 Oct 27;118(17):4750-8.)
◆ 免疫
  • PCNAはNKp44に結合してNK細胞の細胞傷害活性を抑制する事により、癌細胞の生存を促進する。(J Immunol. 2011 Oct 21.)

  • ICOS-ICOSLシグナルは、T細胞からのTh2 サイトカイン産生を誘導することにより、創傷治癒に関与している。(Am J Pathol. 2011 Nov;179(5):2360-9.)
◆ 神経科学
  • 中枢神経系においてlipocalin-2は、ケモカイン分泌を誘導することにより炎症部位への炎症細胞の動員を促進する。(J Biol Chem. 2011 Oct 26.)
◆ その他
2011/10/26更新--2012年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
◆ その他
  • ヒト癌細胞および初代白血球において、SHARPINはbeta1-インテグリンの不活性化型から活性型への立体構造変化を阻害する。(Nat Cell Biol. 2011 Sep 25.)
2011/9/26更新--2011年10月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • SIRT3は、aldehyde dehydrogenase 2を脱アセチル化して有毒代謝物との結合を促進するとともに酵素活性を阻害し、アセトアミノフェンの肝毒性を悪化させる。(EMBO Rep. 2011 Jul 1;12(8):840-6.)
◆ 免疫
  • 免疫受容体アダプター分子DAP12は、MAIR-IIに結合することによりBリンパ球による獲得免疫応答を抑制する。(J Exp Med. 2011 Aug 1;208(8):1661-71.)

  • HIV-2アクセサリータンパク質Vpxは、CRL4 E3ユビキチンリガーゼによるSAMHD1の分解を誘導することで、マクロファージにおけるHIV-1感染阻害を解除する。(Nature. 2011 Jun 29;474(7353):658-61.)
◆ DNA複製・修復
  • RPA結合ssDNA上におけるATRの自己リン酸化が、DNA損傷チェックポイントを活性化する分子スイッチとして機能している。(Mol Cell. 2011 Jul 22;43(2):192-202.)
◆ その他
  • N-WASPは、アクチン核化を調節するとともにアクチンフィラメントを安定化することによって、上皮接着帯のアクチン細胞骨格を制御している。(Nat Cell Biol. 2011 Jul 24;13(8):934-43.)
2011/8/30更新--2011年10月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • EMMPRINは、MMP-9を介してoccludinの細胞表面発現を低下させ、角膜上皮のバリア機能を調節することで、ドライアイの病態に関与している。(Am J Pathol. 2011 Sep;179(3):1278-86.)

  • ゴーシェ病におけるGCase変異体とα-シヌクレインは、双方向性のポジティブフィードバックループを形成し、シヌクレイン病の発症に寄与している。(Cell. 2011 Jul 8;146(1):37-52.)

  • Chuvash多血症におけるVHL変異によりSOCS1との親和性が低下し、ユビキチンによるリン酸化JAK2の分解が阻害される。(Nat Med. 2011 Jun 19;17(7):845-53.)

  • Nogo受容体はAPPと結合して細胞膜への発現を低下させることにより、アミロイドの沈着を促進する。(FASEB J. 2011 Jun 13.)

  • miR-103/107はインスリン受容体の制御因子であるcaveolin-1の発現を調節することによって、脂肪細胞のインスリン感受性を制御している。(Nature. 2011 Jun 8;474(7353):649-53.)
◆ 免疫
◆ その他
2011/7/26更新--2011年10月リリース版収録予定
◆ 癌
  • PKM2はHIF-1によって転写誘導され、PHD3によって活性化されるHIF-1コアクティベーターであり、癌細胞の糖代謝を調節する事により腫瘍形成に関与している。(Cell. 2011 May 27;145(5):732-44.)

  • CUEDC2は、ユビキチン-プロテアソーム分解を介してER-alphaの発現を低下させることにより乳癌の内分泌抵抗性に関与している。(Nat Med. 2011 Jun;17(6):708-14.)

  • ST6Gal-IはFas受容体をシアリル化することにより、Fasリガンドによる結腸癌細胞のアポトーシスを抑制している。(J Biol Chem. 2011 Jul 1;286(26):22982-90.)

  • 前立腺癌細胞において、メトホルミンはAMPK非依存的にp53によるREDD1の発現を増加させ、mTORを阻害して細胞周期を停止させる。(Cancer Res. 2011 Jul 1;71(13):4366-72.)
◆ 疾患メカニズム
  • アルツハイマー病原因分子プレセニリンは、インスリン受容体の転写および細胞膜への発現を阻害することにより、インスリンシグナル伝達を抑制している。(J Biol Chem. 2011 Jul 15;286(28):25309-16.)

  • CEP57は微小管の重合や安定化に関与する中心体タンパク質であり、多彩異数性モザイク症候群の原因遺伝子である。(Nat Genet. 2011 Jun;43(6):527-9.)
◆ 発生
  • 常在性骨髄細胞は非古典的Wnt-Flt1経路により血管分枝を抑制している。(Nature. 2011 May 29;474(7352):511-5.)

  • miR-128は、UPF1およびMLN51を標的としてナンセンス変異依存mRNA分解機構(NMD)を抑制することにより、神経発生特異的な遺伝子発現を活性化している。(Mol Cell. 2011 May 20;42(4):500-10.)
◆ 免疫
  • BIDはNF-kappaBやERKシグナル伝達を介して、アポトーシス非依存的に炎症および免疫応答に関与している。(Nature. 2011 Jun 2;474(7349):96-9.)
◆ その他
  • キネシンKif24は、CP110およびCep97と特異的に結合し、中心体微小管を再構成することで、線毛形成を制御している。(Cell. 2011 Jun 10;145(6):914-25.)

  • TBK1はoptineurinのセリン177をリン酸化することにより、選択的オートファジーを促進する。(Science. 2011 Jul 8;333(6039):228-33.)

  • PKAは、GTPase DRP1をリン酸化することでミトコンドリアの分裂を阻害し、ATP産生を最適化することによって、飢餓条件下におけるオートファジーを抑制している。(Nat Cell Biol. 2011 May;13(5):521-2.)
2011/6/27更新--2011年7月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • Cdk5はendophilin B1をリン酸化して自食作用を誘導することにより、パーキンソン病の病態に関与している。(Nat Cell Biol. 2011 May;13(5):568-79.)

  • Metforminは、AMPKによるリン酸化を介して肝臓におけるTR4の転写活性を阻害し、SCD1の発現を抑制することにより、インスリン感受性を高める。(Diabetes. 2011 May;60(5):1493-503.)

  • ATXN1 および BOAT1は、I型脊髄小脳失調の発症に関与するだけでなく、CBF1と結合することでNotchシグナルを調節している。(EMBO Rep. 2011 May 1;12(5):428-35.)

  • Mal1はPPARgamma活性を抑制することにより動脈硬化病変に単球を動員することでアテローム発生に関与している。(Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2011 Jun;31(6):1283-90.)

  • PEDFは、ATGLによる脂肪分解を促進し、脂肪酸の酸化を抑制することにより、インスリン抵抗性を誘導する。(Diabetes. 2011 May;60(5):1458-66.)
◆ 免疫
◆ 神経科学
  • 嗅球神経において、Syt10はカルシウムイオンと結合する事により、IGF-1の神経活動依存的な小胞分泌に関与している。(Cell. 2011 Apr 15;145(2):300-11.)

  • Sfrp1およびSfrp2は、ADAM10の活性を阻害することによってNotchシグナルを調節し、網膜神経の発生を制御している。(Nat Neurosci. 2011 May;14(5):562-9)

  • 神経前駆細胞において、リン酸化されていないDISC1はWntシグナルを調節して増殖を促進し、S710のリン酸化によりBBSを中心体へと動員して遊走を促進する。(Nature. 2011 May 5;473(7345):92-6.)
◆ その他
  • Taraは接着結合に局在し、Racシグナル伝達を阻害してE-cadherinの転写を促進することにより上皮細胞シートの形成および完全性を調節している。(J Cell Biol. 2011 Apr 18;193(2):319-32.)
2011/5/30更新--2011年7月リリース版収録予定
◆ 癌
  • 恒常的活性化型変異JAK2(JAK2V617)はPRMT5をリン酸化して活性を阻害することにより骨髄増殖性に関与している。(Cancer Cell. 2011 Feb 15;19(2):283-94.)
◆ 疾患メカニズム
  • アテローム易発性大動脈において、剪断応力は内皮細胞のbeta-catenin/TCFシグナル経路を活性化して、フィブロネクチンの発現を促進する。(Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2011 Apr 28.)

  • 成長因子ProgranulinはTNF受容体に結合し、TNFalphaシグナル伝達を阻害することで、炎症性関節炎に対し治療効果をもつ。(Science. 2011 Apr 22;332(6028):478-84.)

  • CDK5は、Fakのリン酸化を介してPI3K/Akt経路を制御することにより膵β細胞の生存促進に関与している。(Diabetes. 2011 Apr;60(4):1186-97.)

  • AIREは、ヒト表皮性・濾胞性ケラチノサイトにおいて中間径フィラメントネットワークと結合し、自己免疫性多腺性内分泌不全症-カンジダ症-外胚葉性ジストロフィにおける外胚葉異常に関与している。(Am J Pathol. 2011 Mar;178(3):983-8.)
◆ 免疫
◆ 神経科学
  • HDAC1/2によるNF-kappaBの脱アセチル化は、シュワン細胞のミエリン化に関与している。(Nat Neurosci. 2011 Apr;14(4):437-41.)

  • ドパミン作動性神経において、パーキンソン病関連タンパク質α-synucleinは、p300活性を阻害してPKCdeltaの発現を抑制することにより神経保護作用に関与している。(J Neurosci. 2011 Feb 9;31(6):2035-51.)
◆ その他
2011/4/22更新--2011年7月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • miR1-143は肥満時に過剰発現し、ORP8の発現を抑制してインスリン刺激によるAKT活性化および糖代謝を低下させる。(Nat Cell Biol. 2011 Apr;13(4):434-46.)

  • マウスおよびヒトエフェクターT細胞において、RORgammatはIL-17の発現を維持し、炎症反応および自己免疫疾患に関与している。(Nature. 2011 Mar 27.)

  • CCL21は一次知覚神経傷害により過剰発現し、ミクログリアにおけるP2X4の発現を促進して神経因性疼痛を引き起こす。(EMBO J. 2011 Mar 25.)

  • ハンチントン病において変異huntingtinは、DRP1のGTPase活性を増強することでミトコンドリアを断片化し、神経細胞死を引き起こす。(Nat Med. 2011 Mar;17(3):377-82.)

  • Ksr1はiNOSを動員して活性化することでNO産生を促進し、緑膿菌感染から肺を保護している。(Nat Med. 2011 Mar;17(3):341-6.)

  • alpha-synucleinはDnmt1を細胞質に隔離することで、パーキンソン病やレビー小体型痴呆におけるDNAメチル化の低下に関与している。(J Biol Chem. 2011 Mar 18;286(11):9031-7.)

  • 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症ショウジョウバエモデルにおいて、polyQアトロフィンはFatを抑制することで、神経変性を引き起こす。(EMBO J. 2011 Mar 2;30(5):945-58.)
◆ 免疫
  • 上皮細胞において、miR-375はTSLPおよびRELMbetaの発現を制御することにより腸の粘膜免疫に関与している。(Nat Immunol. 2011 Mar;12(3):239-46.)
◆ 神経科学
  • 転写因子Tbr1およびFezf2は、大脳新皮質第6層の皮質視床投射神経および第5層の皮質下投射神経の分化を決定している。(J Neurosci. 2011 Jan 12;31(2):549-64.)
◆ その他
  • 核小体崩壊によるrRNA転写の低下はMYBBP1Aの核質移行を促進し、p53をアセチル化して安定化し、活性化する。(EMBO J. 2011 Mar 16;30(6):1054-66.)
2011/3/25更新--2011年4月リリース版収録予定
◆ 癌
  • miR-34aは、CD44の発現を抑制することによって前立腺癌幹細胞の増殖を阻害し、癌転移を抑制する。(Nat Med. 2011 Feb;17(2):211-5.)

  • 子宮頸部高度異形成(CIN III)において、STAT3を介して産生されたCCL2はパラクラインに腫瘍関連単球に作用し、MMP-9による悪性転換が誘導される。(Cancer Res. 2011 Jan 1;71(1):87-97.)
◆ 疾患メカニズム
◆ 免疫
  • IRF5はM1マクロファージへの分化を誘導し、T(H)1-T(H)17を活性化するサイトカインの発現を促進する。(Nat Immunol. 2011 Mar;12(3):231-8.)
◆ DNA複製・修復
◆ その他
  • hBD-1は、チオレドキシンによるジスルフィド結合の還元により、強力な抗菌活性を呈する。(Nature. 2011 Jan 20;469(7330):419-23.)

  • INO80は、クロマチンから非アセチル化H2A.Zを除去することで、ゲノムの安定性を高めている。(Cell. 2011 Jan 21;144(2):200-13.)

  • 概日リズム遺伝子PER3は、PPARgammaの転写活性を阻害することで脂肪細胞の運命および機能を制御している。(J Biol Chem. 2011 Jan 12.)
2011/2/18更新--2011年4月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • PPARdeltaは炎症メディーエーターの発現を抑制することによって、糖尿病性腎症の発症を抑制する。(Diabetes. 2011 Jan 26.)

  • apoE4は、アルツハイマー病の病理に関与するAbetaオリゴマーを安定化している。(FASEB J. 2011 Jan 25.)

  • 脂肪組織において、CRTC3はbeta ARシグナル伝達を抑制して肥満症の進展に関与している。(Nature. 2010 Dec 16;468(7326):933-9.)

  • PKAはBim(EL)を安定化してアポトーシスを制御し、Carney症候群や拡張型心筋症に関与している。(EMBO Rep. 2011 Jan;12(1):77-83.)
◆ 免疫
◆ 神経科学
◆ その他
  • 可溶型Baxは、MFN2ホモ複合体を介したミトコンドリア外膜の融合を正に制御している。(Mol Cell. 2011 Jan 21;41(2):150-60.)

  • BAG3はHsp70を介してミスフォールドタンパク質をアグリソームに動員し、ユビキチン化非依存的な選択的オートファジーに関与している。(EMBO Rep. 2011 Feb 1;12(2):149-56.)
2011/1/19更新--2011年4月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 神経科学
◆ 遺伝
◆ DNA複製・修復
  • small GTPaseは新たに取り込まれたCENP-Aを安定化することにより、エピジェネティックな動原体の安定性を維持している。(Nat Cell Biol. 2010 Dec;12(12):1186-93.)

  • MMS22L-TONSL複合体は、相同組み換えによる修復を促進することで複製ストレスからの回復に関与している。(Mol Cell. 2010 Nov 24;40(4):619-31.)
◆ その他
  • STS1はプロテアソームを核移行させることにより核タンパク質の分解を促進する。(J Biol Chem. 2010 Nov 12.)
2010/12/21更新--2011年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
2010/11/17更新--2011年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • miR-16は、縫線核においてセロトニントランスポーターの発現を抑制し、SSRI抗うつ剤の作用に関与している。(Science. 2010 Sep 17;329(5998):1537-41.)

  • 筋萎縮性側索硬化症の原因遺伝子である変異SOD1は、VDAC1のチャネル伝導性を阻害することで、脊髄ミトコンドリアの機能障害に関与している。(Neuron. 2010 Aug 26;67(4):575-87.)

  • DsbA-Lはアディポネクチンの折り畳みや会合を促進してERストレスから保護し、肥満によるアディポネクチンの低下を軽減する。(Diabetes. 2010 Nov;59(11):2809-16.)
◆ 免疫
◆ DNA複製・修復
◆ その他
  • PMLはIP3R、Akt、PP2aと複合体を形成し、小胞体からのカルシウム放出を調節する事によりアポトーシスを制御している。(Science. 2010 Oct 28.)
2010/10/19更新--2011年1月リリース版収録予定
◆ 癌
  • miR-196とHOXC8mRNAの比が、乳癌細胞の遊走および転移と相関している。(Cancer Res. 2010 Sep 28.)

  • Snailは、トロンボモジュリンの発現を抑制して上皮間葉移行を誘導する。(Mol Cell Biol. 2010 Oct;30(20):4767-85.)

  • 大腸癌細胞において、セレニウム化合物はATMおよびROS依存的にhMLH1とhPMS2の結合を促進してDNA損傷応答を活性化する。(J Biol Chem. 2010 Aug 13.)
◆ 疾患メカニズム
  • miR-144による酸化ストレス耐性の制御が、鎌状赤血球病患者における貧血の重症度と関連している。(Blood. 2010 Aug 13.)

  • MBNL3はMef2βエクソンのスプライシングを阻害して、筋肉分化に拮抗することで、筋強直性ジストロフィーなどの筋肉変性疾患に関与している。(J Biol Chem. 2010 Aug 13.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
  • mGluRはプリオンタンパク質とラミニンgamma1鎖の結合シグナルを伝達し、神経突起の生成を誘導する。(FASEB J. 2010 Sep 27.)

  • MAP1BはTiam1と結合してRac1の活性を調節し、軸索の形成を制御している。(Mol Biol Cell. 2010 Aug 18.)
◆ その他
  • ANGPTL4は、MMPによるビトロネクチンおよびフィブロネクチンの分解を遅延させることで、創傷治癒を調節している。(J Biol Chem. 2010 Aug 21.)
2010/9/16更新--2010年10月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • tauは樹状突起においてFynを後シナプスに動員することで、NMDA受容体による興奮毒性およびAbetaの毒性に関与している。(Cell. 2010 Aug 6;142(3):387-97.)

  • ロシグリタゾンおよびMRL24などの抗糖尿病剤は、Cdk5によるPPARgammaのリン酸化を阻害することによりインシュリン抵抗性の発症を抑制する。(Nature. 2010 Jul 22;466(7305):451-6.)

  • KIAA1018はファンコニ貧血患者において枯渇しており、DNA鎖間架橋剤に対する高い感受性と染色体不安定性に関与している。(Cell. 2010 Jul 9;142(1):77-88.)

  • アミロイドβオリゴマーは、神経膜に結合してmGluR5の異常なクラスター化を誘導し、シナプス異常を引き起こす。(Neuron. 2010 Jun 10;66(5):739-54.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
  • 背側線条体において、miR-212はコカインによるCREBシグナル活性化作用を増幅してコカイン摂取を制御している。(Nature. 2010 Jul 8;466(7303):197-202.)
◆ その他
  • DPF3bのタンデムPHDフィンガーのH3への結合は、Lysine14のアセチル化で促進され、Lysine4のアセチル化では阻害される。(Nature. 2010 Jul 8;466(7303):258-62.)
2010/8/18更新--2010年10月リリース版収録予定
◆ 癌
  • Wntシグナルはアポトーシス促進性プロテオグリカンsyndecan-2の発現を抑制することで、骨肉腫の病理に関与している。(Cancer Res. 2010 Jul 1;70(13):5399-5408.)

  • B細胞リンパ腫および古典的ホジキンリンパ腫において、KLF4がエピジェネティックに発現抑制されることがリンパ腫の生存に関与している。(Blood. 2010 Jun 2.)
◆ 疾患メカニズム
  • APPは、鉄制御タンパク質-1(IRP1)によって選択的な翻訳調節をうけている。(J Biol Chem. 2010 Jun 29.)

  • FoxM1は、乳癌組織においてStathminの転写を制御することによりハーセプチンおよびパクリタキセル耐性に関与している。(Cancer Res. 2010 Jun 15;70(12):5054-63.)

  • 遺伝性難聴において変異が見られるアクチン束化タンパク質TRIOBPは、聴覚に必須な不動毛の根の形成に関与している。(Cell. 2010 May 28;141(5):786-98.)
◆ 免疫
◆ 神経科学
  • マウス線条体において、CIN85はdopamine刺激によるD2受容体の内部移行を調節することにより、行動を制御している。(EMBO J. 2010 Jul 21;29(14):2421-32.)
◆ DNA複製・修復
◆ その他
2010/7/20更新--2010年10月リリース版収録予定
◆ 疾患メカニズム
  • メタボリック症候群において、レプチンは心外膜血管周囲脂肪組織から分泌され、PKC-betaを活性化して冠状動脈の内皮機能不全を増悪させる。(Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2010 Jun 24.)

  • 肥大刺激によるmiR-1の低下は、twinfilin-1の発現を増加させることにより心肥大を引き起こす。(J Cell Sci. 2010 Jul 15;123(Pt 14):2444-52.)

  • SLE患者のCD4陽性T細胞において、miR-21およびmiR-148aの過剰発現とDNMT1の発現減少がDNAメチル化の異常な低下に関与している。(J Immunol. 2010 Jun 15;184(12):6773-81.)

  • Mrp8およびMrp14は、TLR4シグナル伝達を介して自己反応性CD8陽性T細胞の誘導と全身性自己免疫疾患の進行に関与している。(Nat Med. 2010 Jun;16(6):713-7.)

  • Cdk5によるApe1のリン酸化は、Ape1のエンドヌクレアーゼ活性を抑制し、DNA損傷の蓄積や神経細胞死を誘導する。(Nat Cell Biol. 2010 Jun;12(6):563-71.)

  • HMG-CoA還元酵素阻害剤フルバスタチンは、イソプレノイド依存的にAPP-CTF分解やAbetaクリアランスを促進し、脳内Abetaレベルを低下させる。(J Biol Chem. 2010 Jul 16;285(29):22091-102.)

  • HIV-tatによるsrcキナーゼ依存的なNMDARサブユニット2Aのリン酸化が、NeuroAIDSの発症に関与している。(Am J Pathol. 2010 Jun;176(6):2819-30.)
◆ 免疫
  • MafBは、IRF3へのコアクチベーターの結合を阻止し、タイプ I インターフェロンによる抗ウイルス応答を阻害する。(Nat Immunol. 2010 Jun 27.)

  • 免疫寛容原性樹状細胞上の膜結合型TNFは、抗原特異的制御性T細胞の誘導に関与している。(J Immunol. 2010 Jun 23.)
◆ その他
  • Nixは、ROS生成によるオートファジーの誘導とParkinによるミトコンドリアのプライミングを制御している。(J Biol Chem. 2010 Jun 23.)

  • LRP1およびTSP2は、Notchの細胞外ドメインをNotchリガンド発現細胞へとtrans-endocytosisさせ、細胞非自律的にNotchシグナルを活性化する。(J Biol Chem. 2010 May 14.)

  • SAND-1はRABX-5をエンドソーム膜から遊離させるとともにRAB-7動員の時期を調節し、初期エンドソームから後期エンドソームへの切り替えに関与している。(Cell. 2010 Apr 30;141(3):497-508.)
2010/6/18更新--2010年7月リリース版収録予定
◆ 癌
  • hnRNP A1/A2およびPTBは、アルタナティブスプライシングによるピルビン酸キナーゼアイソザイムの発現を調節し、癌細胞における好気的解糖系への切り替えに関与している。(Proc Natl Acad Sci U S A. 2010 Feb 2;107(5):1894-9.)
◆ 疾患メカニズム
  • 可溶性Abetaペプチドはbeta2ARに結合し、PKA依存的にAMPA受容体を過剰活性化して、興奮毒性による神経細胞死を誘導する。(FASEB J. 2010 Apr 21.)

  • Caspaseによって切断されたtauが正常なtauの高次構造異常を引き起こし、神経原線維変化(NFT)が誘導される。(Nature. 2010 Apr 22;464(7292):1201-4.)

  • ハンチントン病の発症には、NMDA受容体シグナル伝達のシナプス外での早期亢進が関与している。(Neuron. 2010 Jan 28;65(2):178-90.)

  • 分泌タンパク質LGI1は、ADAM22とADAM23を含む経シナプス複合体を形成し、てんかん発症に関与する異常なシナプス伝達を抑制している。(Proc Natl Acad Sci U S A. 2010 Feb 23;107(8):3799-804.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
◆ その他
  • FynキナーゼはLKB1をリン酸化し、AMPKエネルギー感知経路を調節して、エネルギー消費や体脂肪量を制御している。(Cell Metab. 2010 Feb 3;11(2):113-24.)
2010/5/18更新--2010年7月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • インスリンシグナルは、p85alphaおよびp85betaによるXBP-1sの核内移行を阻害することにより小胞体ストレスを誘導する。(Nat Med. 2010 Apr;16(4):429-37.)

  • HMGB1-TLR4シグナル伝達は発作原性に関与しており、薬剤抵抗性てんかんの新たな治療ターゲットとなる可能性がある。(Nat Med. 2010 Apr;16(4):413-9.)

  • CCM3の変異は、ゴルジ体の機能不全を引き起こすことにより脳海綿状血管腫の発症に関与している。(J Cell Sci. 2010 Apr 15;123(Pt 8):1274-84.)

  • II型糖尿病患者と非糖尿病患者とで、内因性GLP-1によるインスリン分泌促進作用に差はみられない。(Diabetes. 2010 Mar 9.)

  • CHARGE症候群原因遺伝子CHD7は、PBAFと協調して多能性の移動性神経堤の形成に関与している。(Nature. 2010 Feb 18;463(7283):958-62.)

◆ 神経科学
◆ DNA複製・修復
  • RecQL5は、ヘリカーゼとしてDNA修復に関与すると同時にRNAポリメラーゼIIによる複製開始を制御することで、ゲノムの安定性を高めている。(Mol Cell Biol. 2010 May;30(10):2460-72.)
◆ その他
  • SCFによるポリユビキチン化には、UbcH5によるプライミングとCdc34によるユビキチン鎖伸長が必要である。(Mol Cell. 2010 Mar 26;37(6):784-96.)
2010/4/19更新--2010年7月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 発生
  • Rereは、Nr2f2、p300およびレチノイン酸受容体と複合体を形成し、体節の左右対称性の維持に必要なレチノイン酸シグナルを調節している。(Nature. 2010 Feb 18;463(7283):953-7.)
◆ 神経科学
◆ その他
  • Micalはアクチン脱重合因子であり、semaphorinおよびplexinによる軸策誘導などの細胞形態変化に関与している。(Nature. 2010 Feb 11;463(7282):823-7.)
2010/3/18更新--2010年4月リリース版収録予定
◆ 癌
  • B細胞慢性リンパ性白血病において13q14領域の欠失に伴うDLEU7およびmiR-15/16の欠損は協調的に疾患の発症に関与している。(Blood. 2010 Jan 13.)
◆ 疾患メカニズム
  • 嚢胞性線維症(CF)気管支上皮細胞ではmiR-126の発現が抑制されており、自然免疫応答に関与するTOM1の発現が増加している。(J Immunol. 2010 Feb 15;184(4):1702-9.)

  • マウスLipocalin-2の欠損は脂肪組織における12-lipoxygenaseおよびTNFalphaの減少を引き起こし、老化や肥満によるインスリン抵抗性を抑制する。(Diabetes. 2010 Jan 12.)

  • TTC3が発現上昇し、核内でリン酸化Aktのユビキチン化と分解を促進することが、ダウン症候群の臨床症状に関与している。(Dev Cell. 2009 Dec;17(6):800-10.)

  • 哺乳類時計遺伝子Cryptochromeは、炎症性サイトカインの発現を抑制することにより関節炎を制御している。(J Immunol. 2010 Feb 1;184(3):1560-5.)
◆ 発生
◆ DNA複製・修復
◆ その他
  • HDACおよびCullin3-RENユビキチンリガーゼは、Gliのアセチル化を調節することによりヘッジホッグシグナルに関与している。(Nat Cell Biol. 2010 Feb;12(2):132-42.)

  • Foxa2は視床下部外側野神経の代謝センサーであり、orexinやMCHの転写を調節して飢餓時の適応行動を制御している。(Nature. 2009 Dec 3;462(7273):646-50.)
2010/2/17更新--2010年4月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • CD36はTLR4とTLR6の会合を誘導し、酸化LDLおよびamyloid-betaによる無菌的炎症応答を促進する。(Nat Immunol. 2010 Feb;11(2):155-61.)

  • 多発性硬化症等の病的な条件では、HDAC1の核外輸送が起こり、ミトコンドリア輸送障害を引き起こすことによって軸策が損傷される。(Nat Neurosci. 2010 Feb;13(2):180-9.)
◆ 神経科学
  • 神経特異的タンパク質norbinは、mGluR5受容体に作用して受容体の細胞表面への発現を増加させることによりシグナル伝達を促進する。(Science. 2009 Dec 11;326(5959):1554-7.)
◆ DNA複製・修復
◆ その他
  • 亜鉛メタロプロテアーゼOMA1は、ミトコンドリア膜電位喪失によって誘導され、内膜融合タンパク質OPA1を不活化する。(J Cell Biol. 2009 Dec 28;187(7):959-66.)

  • miR-132はAChEの発現を抑制することにより、脳から組織へのコリン作動性抗炎症シグナル伝達を促進する。(Immunity. 2009 Dec 18;31(6):965-73.)

  • SGK1はERK2のリン酸化を介してMEK/ERK複合体の形成を促進し、肝再生過程でのERKシグナルを増強する。(J Hepatol. 2009 Jul;51(1):67-76.)
2010/1/18更新--2010年4月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • Derlin-3は小胞体関連分解を促進して虚血による心筋細胞死を抑制する。(Circ Res. 2009 Nov 25.)

  • 幼少期ストレスはDNAメチル化を調節し、有糸分裂後ニューロンにおけるAVPの発現を増加させて、うつ状態に見られる神経内分泌変化や行動変化を引き起こす。(Nat Neurosci. 2009 Dec;12(12):1559-66.)

  • ダウン症候群患者脳の神経化学的異常には、21トリソミーによるmiR-155およびmiR-802の過剰発現が関与している。(J Biol Chem. 2010 Jan 8;285(2):1529-43. )

  • 社会的隔離ストレスは、背側縫線核においてATF-7のリン酸化を誘導し、5-HT 5B受容体のサイレンシングを阻害する。(EMBO J. 2010 Jan 6;29(1):196-208.)
◆ 神経科学
2009/12/18更新--2010年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • 圧負荷心肥大によって少量のIL-1betaが産生されると、持続的なIGF-1の産生を引き起こして代償性心肥大を維持するとともに、間質の繊維化を阻害する。(Circ Res. 2009 Nov 20;105(11):1149-58.)

  • gamma-secretaseは、betaCTFを段階的に切断してAbetaを生成する。(J Neurosci. 2009 Oct 14;29(41):13042-52.)

  • ダウン症候群における精神遅滞関連分子DYRK1Aは、破骨細胞誘導性転写因子NFATc1をフィードバック阻害することにより、骨ホメオスタシスを制御している。(J Biol Chem. 2009 Nov 27;284(48):33343-51.)

  • シムケ免疫性骨形成不全(SIOD)の原因遺伝子であるSMARCAL1は、複製ストレスに応答してリン酸化され、停止複製フォークの正確性を維持する。(Genes Dev. 2009 Oct 15;23(20):2405-14.)
◆ 発生
◆ その他
2009/11/16更新--2010年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
◆ 発生
◆ 免疫
◆ 神経科学
◆ その他
  • 角膜上皮細胞において、Galectin-3はalpha3beta1 integrinのN-グリカンに結合し、Rac1シグナルを活性化して葉状仮足の形成を誘導する。(J Cell Sci. 2009 Oct 15;122(Pt 20):3684-93.)

  • c-Junは、酸素依存的分解ドメインに結合することにより転写非依存的にHIF-1alphaをプロテアソーム分解から保護する。(Cancer Res. 2009 Oct 1;69(19):7704-12.)
2009/10/19更新--2010年1月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • アルツハイマー病において、Cdk5はc-junを直接および間接的に活性化することにより神経変性に関与している。(Mol Biol Cell. 2009 Sep 23.)

  • miR-135aはJAK2の発現を抑制し、古典的ホジキンリンパ腫患者の予後に影響を与える。(Blood. 2009 Oct 1;114(14):2945-51.)
◆ 発生
  • 近傍ニューロンから供給されるレチノイン酸はリンフォトキシンシグナル非依存的にCXCL13の発現を誘導し、リンパ節の発生開始を調節する。(Nat Immunol. 2009 Sep 27.)
◆ 免疫
  • 大腸炎マウスにおいて、IL-10は骨髄細胞から分泌されて調節性T細胞に直接作用し、Foxp3の発現を維持して炎症を抑制する。(Nat Immunol. 2009 Sep 27.)
◆ 神経科学
  • κオピオイド受容体はp38を活性化してKIR3チャネルをリン酸化し、脱感作を誘導することにより神経因性疼痛に関与している。(J Biol Chem. 2009 Sep 22.)
◆ DNA複製・修復
  • H3K9me3はDNA二本鎖切断部位において腫瘍抑制因子Tip60と結合し、Tip60依存的なDNA修復経路を活性化する。(Nat Cell Biol. 2009 Sep 27.)
◆ その他
  • CD44v6はc-MetやVEGFR-2のコレセプターとして機能し、血管新生に関与している。(Blood. 2009 Sep 22.)

  • パクリタキセルはBcl-2に直接結合することによりNur77の活性を模倣し、アポトーシスを誘導する。(Cancer Res. 2009 Sep 1;69(17):6906-14.)

  • FGFR1によるシグナル伝達は、SH2ドメインのリン酸化非依存的な部位との結合によって選択的に制御されている。(Cell. 2009 Aug 7;138(3):514-24.)
2009/9/18更新(マイクロRNA特集)--2009年10月リリース版収録予定
 2009年10月リリース版からマイクロRNAデータの提供を開始致します。今回は10月にSecondaryコンテンツとしてリリースされるデータの中からマイクロRNAに関する論文を集めました。
◆ 癌
◆ 疾患メカニズム
  • miR-346は、Bruton's tyrosine kinaseの発現を間接的に抑制することにより、関節リウマチ患者由来の線維芽細胞様滑膜細胞からのIL-8分泌を制御する。(J Immunol. 2009 Apr 15;182(8):5088-97.)

  • miR-21はアレルギー性気管支炎発症時に発現上昇し、Th分化に関与するIL-12p35分子の発現を抑制している。(J Immunol. 2009 Apr 15;182(8):4994-5002.)

  • miR-377は糖尿病性腎症時に発現増加し、p21-activated kinaseおよびsuperoxide dismutaseの発現を低下させてフィブロネクチン産生を促進する。(FASEB J. 2008 Dec;22(12):4126-35.)

  • 2型糖尿病ラットで高発現しているmicro RNA 29は、3T3-L1脂肪細胞において、AKT阻害を介したインスリン抵抗性を誘導する。(Mol Endocrinol. 2007 Nov;21(11):2785-94.)
◆ 発生
◆ 免疫
◆ その他
  • miR-126はSPRED1やPIK3R2などの発現を抑制してVEGF経路を負に調節し、損傷や癌の進展に際した血管構造の安定性や血管新生を制御している。(Dev Cell. 2008 Aug;15(2):272-84.)
2009/8/20更新--2009年10月リリース版収録予定
◆ 癌
◆ 免疫
  • jumonji Cファミリーに属するMinaは、IL4の発現を抑制し、Th2細胞への分化を調節している。(Nat Immunol. 2009 Aug;10(8):872-9.)

  • TC21は、T細胞受容体およびB細胞受容体と結合している低分子量GTPaseであり、これらの抗原受容体とPI(3)Kを介した生存経路とを結びつけている。(Nat Immunol. 2009 Aug;10(8):880-8.)

  • EYAのスレオニンホスファターゼ活性が、自然免疫応答の活性化に必要である。(Nature. 2009 Jul 23;460(7254):520-4.)
◆ 疾患メカニズム
  • tenascin-CはTLR4の内在性活性化因子であり、関節炎における持続的な滑膜炎症と組織破壊に関与している。(Nat Med. 2009 Jul;15(7):774-80.)

  • IFNbetaは、caspase-11およびcaspase-3の活性化を介して成熟樹状細胞のアポトーシスを誘導し、多発性硬化症の再発率と疾患活動性を低下させる。(Blood. 2009 Aug 13;114(7):1344-54.)
◆ 神経科学
  • 神経発生において、miR-9*とmiR-124はBAF53aの発現を抑制することにより、細胞の増殖を停止させて分化を誘導する。(Nature. 2009 Jul 30;460(7255):642-6.)